真っ白な月

橘葉月

あの恋を手放したこと今ちょっと後悔してる人恋しくて


こんな日は誰でもいいから側にいて 溜め息 涙 笑顔で消して


空腹も感じられない傷付いた心が体にストップかけている


お互いを傷付け合うしか出来なくて終わった恋の苦い思い出


何よりも君の幸せ願ってる 輝いていて我の分まで


こんなにも無理して生きている理由わからなくなる 誰か教えて




もう一度チャンスをくれと我を抱く腕の温もり信じてみたい


愛という言葉の重さ知らないで愛を語ったあの日の二人


なんとなく悲しくさせる空の青海の蒼さに心映して


これくらい微妙な距離がちょうどいい 近くて遠くて近いこの距離


友達の彼でも親の仇(かたき)でも好きになったらしょうがなくって


真っ白な月に投げキス いつの日かあなたと月でデートしたいな


月齢が5でも10でもかまわない 団子食(は)みつつ二人お月見




一人でも淋しくないさ いつだって君を近くに感じてるから


もう癖になってるみたい 君のこと気遣うことが日々の一部で


この次のコマでは君に会えるからルーズリーフに綴る恋文


「スキ」「キライ」何度やっても同じだよ8枚だけのコスモスの花弁(はな)


プレゼントもう買ってある でも君が謝るまでは記念日順延


誰かから愛されること 君一人愛してくこと どちらを選ぶ?


大荒れの心と天気マッチしてなぜか楽しい嵐の夕べ




辛くてもいいから君の側にいたい 友達でいい だからお願い


ただ単にお節介なの 教えてよ迷惑だった? 嫌ならやめる


感情を押し殺すのは限界で いっそここらで爆発しちゃえ!


元気出すスイッチどこかにあったはず 思い出さなきゃ 倒れる前に


昨日今日明日明後日(あさって)明々後日(しあさって) 未来へ進む階段のよう


強がって虚勢を張って生きている そんな自分がいとおしくって


限界はまだまだ先と信じてる やれるとこまでがんばってみる




君は君 私は私 それだけでいいんじゃないの アイデンティティー


「あと少しがんばれ私負けるな」と心の中で叱咤激励


あまりにも似すぎてるから僕たちは友達以上に進めないんだ


本当は誰でもいいの君以外誰か愛してみたいなあって


微笑むの苦手なことは知っている だけど幸せ逃すよ きっと


秋風に散る花もあり 夏の日の恋の蕾が開いて散った


悲しみは四季を通じてあるもので… けれども旬は秋なのかもね




二十歳だしそろそろ化粧しようかな? コンビニコスメ 100円コスメ


親友と呼びたい男友達はいろいろあって友人止まり


幸せの欠片を一つまた一つ集めてみても何か足りない


温もりがほしくて誰でもいいとさえ思ってしまう 秋の夜更けは


君の笑み なぜか歪んで見えるのは僕の心が汚れてるから?


踏み抜けば地獄(ヘル)へ落ちると知ってても許さぬ恋薄氷(うすらひ)歩む


ピリオドで終わらせようかこの恋を はじめはきっと大文字だった

作品展示室トップへ
総合トップへ